糖尿病治療

Diabetes Treatment

糖尿病のメカニズム

糖尿病は、血液中の糖分(血糖値)を調節する「インスリン」というホルモンが十分に働かなくなり、血糖値が慢性的に高い状態が続く病気です。放置すると血管が傷つき、全身に様々な合併症を引き起こす原因となります。

主な種類

1型糖尿病:
インスリンを作る細胞が壊されることで発症。
2型糖尿病:
生活習慣や遺伝的要因により、インスリンの働きが低下して発症。

では、そもそもなぜ血糖値は上がってしまうのでしょうか。
その背景には、私たちの体がエネルギーを吸収する仕組みが深く関わっています。

血糖値上昇のメカニズム

  • 01 食事からブドウ糖へ

    食後の炭水化物は消化され、ブドウ糖として血液中に取り込まれます。これが「血糖」となり、全身のエネルギー源となります。

  • 02 インスリンの働き

    膵臓から「インスリン」が分泌され、各細胞の扉を開ける“鍵”の役割を果たします。これにより糖が細胞内へ取り込まれ、血糖値が下がります。

  • 03 糖尿病の状態

    インスリンが不足したり効きが悪くなると、糖が細胞に入れず血液中に溢れ、常に血糖値が高い状態(糖尿病)になってしまいます。

血糖値が高い状態が続くことは、血管へのダメージ、つまり「合併症」へのカウントダウンを意味します。
この悪循環を断ち切り、健康な方と変わらない生活を守るためには、メカニズムに基づいた的確な治療と、
無理なく継続できる専門的なサポートが不可欠です。

▼ 専門医だからこそできるアプローチがあります

当院の糖尿病治療の強み

合併症を「防ぐ」ための専門的診療

糖尿病治療の真の目的は、数値の改善そのものではなく「合併症(網膜症・腎症・神経障害等)を確実に防ぎ、健康寿命を延ばすこと」にあります。
当院では日本糖尿病学会認定の専門医が、一人ひとりの病態や生活環境に合わせたオーダーメイドの治療戦略を立案します。

  • 01 迅速検査(即日フィードバック)

    HbA1c、血糖値の結果を約10分で確認可能。その日のうちに適切な処置や生活指導を行います。

  • 02 最新デバイス(CGM)の活用

    FreeStyleリブレやDexcom G7等、24時間血糖変動を確認できる最新機器の導入と解析をサポートします。

  • 03 専門チームによる多角的なサポート

    管理栄養士・看護師と連携し、食事療法からインスリン手技の習得まで、チームで寄り添います。

ヘモグロビンA1c(HbA1c)とは?

糖尿病の診察で、医師から必ずと言っていいほど提示される「HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)」という数値。これは、過去1〜2ヶ月間の血糖値の平均を示す非常に重要な指標です。

日々の血糖値は、食事や運動、ストレスなどによって常に上下に変動しています。そのため、たまたま採血した瞬間の血糖値が良くても、普段から良いとは限りません。しかしHbA1cを見れば、「ここ最近の血糖コントロールが全体としてどうだったか」を正確に把握することができます。

HbA1cの目標値の目安

6.0% 未満 正常値の目安
糖尿病のない健康な方の一般的な数値です。
7.0% 未満 合併症予防の目標値
糖尿病治療において、合併症(網膜症・腎症・神経障害など)を防ぐために、まず目指すべき基本的な目標ラインです。
8.0% 以上 治療見直しの目安
合併症が進行しやすい危険な状態です。早急な治療の見直しや、生活習慣の改善が必要です。
※実際の目標値は、患者様の年齢や状態、低血糖のリスクなどによって個別に設定されます。

生活習慣病への取り組み

糖尿病は、高血圧や脂質異常症などの他の生活習慣病を合併することが多く、それらが重なることで動脈硬化のリスクが飛躍的に高まります。
当院では全身の血管リスクをトータルで管理します。
  • FMD検査

    家庭血圧データに基づき、お一人ずつに最適な目標値と塩分制限アドバイスを行います。

  • HbA1c・血糖値

    悪玉(LDL)コレステロール等の管理を通じ、将来の心筋梗塞や脳卒中のリスクを低減します。

  • 心電図・脈波

    尿酸値の管理を行い、痛風発作の予防だけでなく、腎機能の保護や動脈硬化の進行を抑えます。

  • 遠心分離機・ラボ

    頸動脈エコーや血管の硬さを測るABI検査等により、目に見えない血管の状態を把握します。